ASUSの最新RTX3080グラボを水冷化してみた【ROG-STRIX-RTX3080-O10G-WHITE 】

ガジェット

どうも、あかえいさんです。

前回レビューしたROG-STRIX-RTX3080-O10G-WHITEですが、今回はこのグラボを水冷PCに組み込むべく、ファンを分解して水枕・バックプレートを取り付けていきたいと思います。

あかえいさん
あかえいさん

分解した場合の保証はメーカーによって異なりますが、ASUSの場合は修理などできなくなってしまう可能性があり自己責任ですので要注意です!

今回登場する商品

ウォーターブロックは水冷パーツでは欠かせないekwbのROG STRIX専用のものを使っていきます。ほかにもfounder’s edition用なども用意されています。

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バックプレートが別売だったのでこちらも用意しました。

用意しておくもの

水冷化したいと考えている方のために、まず最初に用意しておくべきものを挙げておきます。

  • 水冷化したいグラフィックボード
  • グラフィックボードに適合したウォーターブロック(水枕)
  • (無くてもOK)バックプレート(ウォーターブロックに付属していない場合)
  • トルクスドライバー(後述)
  • ハサミ
  • キムワイプ(ティッシュで代用可能)
  • つまようじ
  • グリス除去用アルコール(後述)
  • CPUグリス(こだわりのものがあれば)

グリスは水枕に付属していますが、こだわりのものがあればそちらを使ったほうがいいですね。

忘れがちなのがトルクスドライバーです。通常のプラスドライバーで外せるねじのほかに、トルクス(いわゆる星形)ねじで固定されていることが多いです。毎回特殊な形状のドライバーを買い足すよりは、あらゆるねじ穴に対応できるドライバーセットを一つ用意しておくのがよいと思います。自分も一つ持ってます。

グリスのふき取り以外にもキムワイプは何かと便利なので持っておくといいかもしれませんね。研究者には欠かせないそうです。

グリスを落とすのは無水エタノールでもOKですが、エタノールよりもイソプロピルアルコールがよく落ちるので専用のグリスクリーナーがおすすめです。

消毒用エタノールは水分が含まれているので絶対に使わないようにしましょう

早速取り付けてみる。

GPUの水冷化、特にRTX3000シリーズでは日本語の説明も少ないので紹介していきたいと思います。といってもやることは今までグラボとそんなに変わらないですけどね。

ファンとヒートシンクを外す

まずはグラフィックボードのバックプレート側のねじを外していきます。

外す場所はGPUを背面から圧着するためのプレートの4か所+バックプレート全体を固定している4か所です。

ねじの形状はオーソドックスなプラスねじです。プラスドライバーで外していきます。

プレート4か所のうち右上にはシールが貼られていて、これを剥がすと保証は無効になります。覚悟を決めてねじを外していきます。ちなみにプレステやXboxのように、きれいに剥がすことができないシールになっています。

外れました。紛失しないよう、ねじの種類ごとにまとめておきましょう。

次に右側の2か所を外します。ねじ穴はプラスねじです。

下側も同様に外していきます。

ここを外すとGEFORCE RTXのエンブレムパーツが外れるのでわかりやすいです。

4つのねじを外せば、もうファンを分離できる状態になっているので引きはがしていきます。

ROG-STRIX-RTX3080-O10Gの筐体構造は3つのパーツで構成されていて、まずファン側を取り外します。内部のヒートシンクはファンと固定されたままになっているので一緒に外れます。

内部で2か所ケーブルが接続されているので外すときに勢い余って断線させないよう注意してください。

一か所目が3pinのRGBイルミネーションに用いられるケーブルです。黒いケーブルが繋がっているので取り外します。

こんな感じで外れました。引っ張ると簡単に抜けると思います。

もう一か所がファンケーブルですね。白いケーブルを外していきます。

端子にツメがあるので、ここを押したまま引っ張って取り外します。

GPUのグリスを取り除く

さて、ここでGPUとご対面です。残ったグリスをキレイにしていきましょう。

大まかにキムワイプでふきとったあと、グリスクリーナーでグリスを落とします。周辺のセラミックコンデンサにグリスが残るので、爪楊枝とグリスクリーナーを活用して掃除していきます。くれぐれも強引に扱って破損しないように注意しましょう。

周辺のVRAMなどについているサーマルパットはとってしまいましょう。きれいに剥がれずに残ってしまいますが、別のサーマルパッドを貼るのでこのままにします。

バックプレートの取り外し

まだGPUの基盤とバックプレートがくっついたままなので残る部分を外していきます。

8か所ネジがありますがこのうち5か所を外します。ネジ穴は普通のプラスネジ。

この写真の通り外します。

バックプレート側のネジを外します。プラスネジ4個所とトルクスネジ4か所です。

右側のシルバーアクセントが入っている部分がトルクスネジになっています。トルクスドライバーが無いと外せません。

これで残るパーツを3枚おろしの感覚で分離できます。ヒートシンクとファンを保持する立体的なパーツと、

バックプレートを取り外せます。こちらにもサーマルパッドが貼り付けてあり、しっかりと固着しているので外すのにやや力が必要です。

これでGPU基盤を取り出すことができました。基盤自体はめちゃくちゃ薄くて軽いですね。最近のグラフィックボードはいかにヒートシンクとファンが重量を占めているかがわかります。

水枕を取り付け

ここから折り返しですね。まず水枕を取り付けます。

CPUと同じ感覚でグリスを塗布します。グリスの置き方や伸ばす・伸ばさないなどはいろいろと流派がありますが自分はある程度伸ばしておく派です。

水枕には厚さ1mmのサーマルパッドが付属しています。公式サイトに掲載されているマニュアルにサーマルパッドを貼る場所が明記されているのでそれに従ってサーマルパッドをカット・貼り付けしていきます。

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はい、というわけで貼り付け完了しました。GPUの周りにあるVRAMのうち、上側の2か所は使用されていないのでサーマルパッドは貼り付けていません。

サーマルパッドのシールを剥がして、水枕を載せていきます。グラフィックボード側の銅色のねじ穴に合わせて水枕側にも穴が開いているので、これをガイドラインにしながらグリスを塗った部分をくっつけます。

グラフィックボードと水枕を貼り合わせたまま裏返しにして、ねじを使って固定していきます。

赤丸で示した箇所を水枕付属のネジとワッシャーで固定していきます。残った部分はバックプレートの固定で使います。

水枕のみ取り付ける場合はほかのネジ穴も締めてしまいましょう。

今回はバックプレートも取り付けていくので、サーマルパッドを取り付けます。バックプレート用のサーマルパッドは厚み1.0mm,1.5mm,2.0mmの三種類があるので、こちらも公式サイトに掲載されているマニュアルに従って貼り付けていきます。

場所によってRTX3070/80とRTX3090で貼り付ける種類が違うので要注意です。

サーマルパッドのシールを剥がしてバックプレートを取り付けます。ねじを締める場所はバックプレートを取り付けると簡単にわかります。

これで完成です。

通常の状態と比べると重さは少し軽くなった程度ですが、厚みに関しては圧倒的に薄くなりました。

まとめ

今回はROG-STRIX-RTX3080-O10G-WHITEの水冷化をお送りしました。

基本的に難しい作業ではありませんが、基盤を傷つけて破損させてしまった時のダメージは計り知れないので十分注意して行いましょう。また最初の記載した通り、ASUSのグラフィックボードは分解すると保証は無くなってしまうので自己責任の上実施をお願い致します!

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