どうも、あかえいさんです。
最近の人気PCケースには専用の本格水冷用リザーバーポンプが発売されていたりするのは皆さんご存じでしょうか?
例えばシンプル系ミドルタワーPCケースとして大人気のNZXT「H510」シリーズ専用のこれとか
オープンフレームPCが有名なThermaltakeの「Core P5」専用リザーバーポンプとか。
これらのPCケース専用に設計されたリザーバーポンプのメリットとしては、専用設計であることからケースの雰囲気とマッチしたデザインになっていることがポイントです。
また、アクリルパネルを採用したリザーバーポンプが多く、従来の円柱型のリザーバーポンプと比較して薄型で場所を取らず、RGBイルミネーション機能が搭載されていることが多いですね。
一方で専用設計の最大の弱点として、ケースを変えると使うことができなくなってしまうことが挙げられます。また、商品の特性上出荷数のあまり見込んでいないのか、価格設定は基本高いといった印象です。
ケース専用リザーバーポンプのメリットとデメリット
○ PCケースに馴染むデザイン RGBイルミネーションを採用したものが多い
○チューブの出入り口が複数あり配管しやすい
×価格が高い
×PCケースを交換すると実質リザーバーポンプも買い替え必須
この記事ではアクリルボード形状のメリットを生かしつつ、専用設計のポンプリザーバーのデメリットを解消した良さげな商品を見つけ、購入してみたのでご紹介します。
今回紹介する商品
今回紹介する商品は、本格水冷パーツを販売しているBykskiの汎用ポンプリザーバーです。
Bykski ポンプリザーバー TK220-v2について
今回紹介するポンプリザーバー、Bykski TK220-v2が他の多種多様なポンプリザーバーと一番異なる点は、付属するマウントを用いることで、12cmのファン取り付け用スペースやラジエーターにくっつける形で設置できる所です。特定のPCケース専用に設計されたリザーバーポンプと比較して、どんなPCケースにも用意されているファン取付用スペースなどを利用するので、あらゆるPCケースに対応することができます。
このポンプリザーバー、Bykski TK220-v2は中華通販Alliexpress内のbykski Official Storeで購入できます。Alliexpressは楽天と同じモール型EC2サイトなので、同じ商品がよくわからないお店からも販売されていますが、Bykski公式のストアであれば安心して購入できるのではないでしょうか。
中華通販であればなおさら心配ですからね!
Alliexpressで購入すると、長い場合1か月程度到着まで時間がかかってしまうことも多いです。待つのが苦手だったり、日本国内で購入したいという方には水冷パーツショップのCoolingLabさんが取り扱っていますのでここで購入するのもアリですね。
今回あかえいさんはAlliExpressを利用して購入しました。コロナの影響もあったかと思いますが2週間ほどで到着しました。
海外通販によくあるテープを包帯のように雑にぐるぐる巻いた梱包で到着しました。商品の箱自体にダメージはあまりなかったです。
スペック
本体を見ていく前に軽くスペックの紹介をしておきます。
型番 | CP-DDC-X-TK220-V2 |
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製品画像 | |
接続規格 | G1/4 |
接続部 | 4か所 (上側面×1,左側面×1,底部×2) |
コネクタ | 4ピンHDD電源コネクター / PWM-4ピンファンコネクター |
ポンプ形式 | DDC pump |
最大流量 | 600L/H |
最大揚程 | 6m |
材質 | アルミニウム, ABSレジン |
ソフトチューブやハードチューブを接続するための接続規格はデファクトスタンダードのG1/4サイズですのでフィッチングとの組み合わせは心配する必要はありませんね。
ポンプを駆動するための電源としてPWM-4ピンファンコネクターを利用します。PWM速度調整に対応しており、マザーボードのファン端子に接続することで任意の流量でポンプを駆動することが可能です。PWM-4ピンファンコネクターを搭載したマザーボードが必要です。最近のマザーボードであればほとんど搭載されていると思いますが、確認しておくとよいでしょう。
また、このリザーバーポンプには水温計が搭載されているのも特徴です。水温計にも電源が必要で、ペリフェラル4ピン端子を利用しています。予備電源にSATAタイプしか用意されていない電源を使う場合は、以下のような変換コネクタが必要になるので注意が必要です。
TK220-v2を使ってみる
開封&付属品
開封するとリザーバーポンプとネジ類一式、その他の付属品が梱包されていました。
また、12cmファン規格に対応するためのマウントアダプターはあらかじめ本体に装着されていました。
リザーバーポンプ以外に、
- G1/4キャップ
- 取り付け用ネジ(短)
- 取り付け用ネジ(長)
- ナット
- ARGB 5v 3pin ⇔ ペリフェラル4pin 変換アダプター
などが付属していました。
リザーバーポンプ本体には、あらかじめ12cmファンのネジ穴に適合したマウント用の金具が取り付けられていました。
ケースに取り付け
それでは早速Bykski TK220-v2を水冷PCに組み込んでみたいと思います。
今回使用するPCケースは、ThermaltakeのATX対応ケースのs300 snow editionです。
このPCケースはデザインと拡張性に優れていて、コストパフォーマンスも抜群のおすすめケースです。
以下の記事で詳しく紹介しています。
Thermaltake s300には、通常のファン取付位置である前面、天面、背面に加えて、PCケース正面から見て右側面に当たるマザーボード取り付け面の右側にファンを取り付けることができます。今回はこの部分にリザーバーポンプを取り付けてみたいと思います。
早速片側のネジ穴に合わせてどの高さで取り付けるか決めていきます。ネジの反対側からナットをあててケースに固定していきます。
反対側も、、、あれ?ネジ穴とズレちゃってますね。。。
マウントを横から見ると微妙に歪みがありますね。ちょっと強めに力を入れると曲がるので力技でネジ穴とのズレを修正して取り付けます。
ネジ穴のずれは予想外でしたが、簡単に取り付けられました。ネジは長さの異なる2種類が付属していたので、今回のようにPCケースにそのまま固定する場合は短いネジを、ラジエーターにくっつけてケースに固定する場合は長いネジを使えばOKです。
フィッティングとハードチューブを接続してみました。水漏れしないか心配でしたが、問題なく稼働するようです。
本体下部の水温計は本体の電源に連動して起動します。PCのユーティリティを使って温度を確認するよりも手軽でいいですね。
この辺りは後日記事にしようと思います。
まとめ
今回はBykskiのリザーバーポンプTK220-V2をレビューしました。
ATX対応程度の余裕のあるPCケースであれば問題なく取り付けられ、専用設計ではないので長く使える良いリザーバーポンプといった印象です。主流の円柱型のリザーバーとは違った雰囲気のデザインなので、好き嫌いはあると思いますがあかえいさん的には好みです。
今回は220mmサイズをレビューしましたが、リザーバーポンプの全長が180mmのサイズもあるので、よりコンパクトに収めたい場合はこちらの選択肢もアリですね。
入手経路については、国内であればCoolingLabを利用するのが一番よいと思います。Amazonはこの手の商品の取り扱いがイマイチですね。。AlliexpressのBykski公式ストアから購入する場合は少し安く購入できますが、到着までに1~2週間以上は待つ必要があります。
- 12cmファンの設置場所に取り付けられる高い汎用性
- 4か所の接続口がありDIY水冷のチューブレイアウトの自由度も高い
- RGBイルミネーション
- おまけ程度だが、意外と便利な水温計
- 直販140ドル(15000円)前後のコストパフォーマンス
- 水漏れは無いが、有名メーカーと比べると加工精度が少しイマイチ
- Alliexpressはポンプ無しモデルもあるので注意が必要
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